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これは"恋"などではない。
これは"愛"などではない。

そんな風に唱えているうちに、






私は不恋愛中毒になった。




***This is not love.≪これは愛じゃない。≫
Because I am "nolovepoisoning".≪なぜなら私は、不恋愛中毒だからだ。≫***
私は昔、彼のことが好きだった。

彼、というのは、当時小学生だった同級生の男子児童の事。
なんでも笑い飛ばしてしまうような、それでいて天然、自覚無しのおふざけ君だった。

当時の私は、難しい事を考え過ぎた。
お陰で少し成長した気もするが、疲れも相当あった。

それでも彼を好きだという気持ちが溢れて溢れて。
だけど彼には"彼女"がいた。
だから一緒に遊んで、自分に満足させていた。
これは嘘ではない。本当だ。本当にこれだけで幸せだった。

その時は。


しばらくして、一緒に遊ばなくなって、彼は他の子とわいわいしていた。
別にどうってことない。だって関係ないんだもの。
それでも心苦しい気持ちがカタチとして現れる。
"涙"。


そして私は決意した。
この気持ちを封印しようと。

揺るがない気持ち。
忘れ去ってしまおう。


"好き"を。




こうして私は、時間は掛かったが彼への気持ちを封印する事に成功した。
これで何も心配することはない。
もう目で追うようなこともない。
彼の声に耳を澄ましてしまうことも無い。
もちろん、彼と笑いあうことも、無いだろう。

これで良かった。
もう大丈夫。


今の私が出来上がる、数歩手前。



"恋愛封印"、完了。

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