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前回の続き。
3crowを見てない人→3crowを読む
2crowを見てない人→2crowを読む
1crowを見てない人→1crowを読む
読み終えたら、ブラウザバックで4crowにお戻りください。
3crowを見るのがめんどくせえ!って方は、下を反転して前回のあらすじをご覧ください。(ネタバレ有)
1crowのあらすじは2crow、2crowのあらすじは3crowで見れます


篠野くんは優しい。困っていた私を助けてくれた。
尊敬するよ。
って、思ったのに。
なんで私のニックネーム、「カラス」なの?!
はあ・・・。一体これからどうなるのかなぁ・・・。
「すっげー!!!ゆめねえちゃん、これどうしたの??!!」

栄斗が袋の中身をあさりながら感激している。

「これ、どう見ても残り物じゃないよ。」

陸の目線が痛い。

「おねえちゃん、すごいよー!こんなにたくさんのお野菜、初めて見たよー!!」

ゆきはぴょんぴょんとはねている。

「ごみ捨て場に行ったんじゃ・・・」

秀に聞かれて、やっと私が話す番。


「実は、ごみ捨て場であさってるところに丁度高級住宅街に住む人が来てね・・・。
事情を説明したら、食べ物をくれるって言ってくれたの。
だから、その人にこの食べ物を貰ったの。しかもしかも、その住民の人って言うのがね。
高級住宅街一の豪邸に住む人だったの!!!今日はほんと、ついてたよー!!!」

カラスっていうニックネームはやだったけど。


私が言い終えると、兄弟達はみんな目を点にして、唖然とした。
そして、数秒がたってから、秀が口を開いた。


「姉ちゃん、その人と仲良くなってよ。」

「え?」

どうして・・・。

「そうよ!仲良くなれば、お金に困らないわ!!」

陸までもが言う。

「でもでも、向こうがこんな貧乏人と仲良くする?親だって反対するよ。」

私があきらめたように言う。

「んなもん知るか!姉ちゃんはこの貧乏生活から脱け出したくないのか?!少なくともオレは脱け出したい!」

「私だって、こんな貧乏生活嫌だっつーの!!!でも、そんな行き成りはムリ!!」

私は息を切らしながら叫ぶ。

「じゃあ、時間あげるから、その代わり・・・」

陸が言う。

「その代わり?」

私は聞く。

「その人と、結婚してよ。」


・・・・・・・・・・・・は?


「ぅおいおいおいおい!!!そりゃムリだって!!玉の輿?!んな金だけで結婚できるか!!向こうが反対するに決まってるだろ!つかそもそも私の青春は無いんですか?ああそうですか!!!」

勢いよく立ち上がる。
嗚呼・・・脳内パニック。

「姉ちゃん!落ち着けって!!!んな今すぐ結婚しろとは言ってないだろ!!」

秀が怒る。

「いやいやいや、だって、け・・・けっけっけっけ・・・結婚って・・・」

私は静かに腰を下ろす。
結婚?ふざけんじゃないわよ。
向こうは超がつくくらいの金持ちで、こっちは超がつくほどの貧乏人・・。
同じ超でもえらい違いだよ!!!!

「まあ・・・頑張って★あたし達の生活が掛かってるんだから!!!」

「そうだ!そうだ!」

「陸ー・・・秀ー・・・決定事項にしちゃわないでよー・・・」

私は力なしにそう言った。


はあ・・・。
この先どうなるんだろう。
そもそも、これ以上の発展なんかあるのかな?
篠野くんの家に行く?
でも突然じゃなあ・・・・。

携帯のアドレスくらい聞いとけばよかった・・・。

「ばか、・・・。」

自分に言った。

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