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前回の続き。
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4crowを見るのがめんどくせえ!って方は、下を反転して前回のあらすじをご覧ください。(ネタバレ有)
1crowのあらすじは2crow、2crowのあらすじは3crow、3crowのあらすじは4crowで見れます
篠野くんとお近づきになれば、この貧乏生活から抜け出せる。
そんなことを言い出した弟・妹達。
私は一体、どうするべきなんでしょうか・・・。
「ゆめー!おはよう!!」
「あ!おはよう、梨絵!」
私の親友、梨絵(りえ)。
私が中学生だったときに仲良くなった人。
梨絵の通う高校に行くまでの道のりで、よく私と会う。
「今日はゆめ、ドコ行くの?」
「えーっと・・・ちょっとスーパーへ・・・」
「ええッ?スーパーって・・・。道のり反対方向だよ?」
「ああ・・・そっかそっか。うっかり。」
「もー!ゆめって昔っからそうだったよね!!高校も受験の時に道間違えて受けられなかったし!」
「あははー。結構迷惑してるんだ。このうっかり度には。」
「あははっ。じゃあ、そろそろあたし、学校遅れちゃうから・・・ばいばい!」
「うん、またね!」
手を振り、お別れ。
本当は、スーパーに行くんじゃない。
高級住宅街に行くため。
篠野くんの家に行くため。
後、高校の受験のとき、道間違えてってのも、嘘。
お金がなくていけない・・・なんていったら、気を遣わせちゃう。
そんなの、嫌だもん。
うちが貧乏ってことは、誰にもナイショ。
篠野くんが初めてなんだ。うちが貧乏って事言ったの。
「よし!行くか・・・!!!」
私が自分に渇を入れると、前方から声が。
「ドコに行くって?カラス。」
私の事、"カラス"って呼ぶやつって・・・。
「篠野くん・・・」
しかいないよね。
顔を上げると、予想通り。篠野くんがいた。
「オレの家来ようとしてた?」
その通りですよ。
「篠野くん、学校とかないの?」
私がそういうと、篠野くんは「サボリ」といった。
「あー・・・でもあれだね。オレここ来ないほうがよかったかもしれない。」
「え・・・なんで・・・」
言った後、気がついた。
周りからの目線が、篠野くんに注がれる。
そして、私には冷たい目線を痛いほど感じる。
なるほど・・・。
篠野くんカッコいいから・・・。
そんな人と、こんなふっつーうの私(てか超貧乏だけど)が話してたら・・・ね。
女子は怖いわ。
なんかいじめられたりしそう。
「移動しよっか!」
「へ?」
私が間抜けな返事をすると、篠野くんはにっこり笑い、私の右手を引っ張って、走りだした。
「え?どこ行くの?!」
「オレんち!」
篠野くんはそれだけ言うと、私の手を握ったまま家まで走った。
「はあ・・・はあ・・。篠野くん早いよ・・・!」
「なんだー、カラスは足が遅いな!」
私が息を切らしていると、篠野くんは余裕の表情でそんな事を言い出した。
また、カラスって言った。
「んで、なんの用?家に来るつもりだったんだろ?」
「えと・・・。特に用はないんだけど・・・なんとなく?」
ほんとの事なんていえるわけないでしょ!
弟達に「結婚しろ」って言われて、お近づきになるために・・・なんて。
「そうかー!オレもなんとなくカラスに会いたい気分だったから、カラスの家に行こうと思って外歩いてたんだ。」
「ん?私の家知ってるの?」
「うん。屋敷の使用人に頼んで調べてもらった。」
わー・・・。情報どっから仕入れてるのよ。
というか、情報なんで漏れてんのよ。
「他にも、カラスの事知りたくて、いろいろ調べさせてもらった!カラス、長女で責任感じてるんだろ。」
「そりゃ・・・長女だから。私が責任持たなきゃ、弟達が暮らせない。お母さんのパート代だって少ないし。」
こうして私がしゃべってる間も、お母さんはせっせと働いてる。
でも私は・・・。昼からしかバイトできない。
「家も結構ボロイ。ほんとに貧乏だったんだなー。」
「うるさい!ぼろくて悪かったわね。あれでも一様住めるんだから。」
「ふーん・・・。なんか、オレなんかよりよっぽどすごいや。カラス家。」
「カラス家いうな!!伍樹家とおよび!!!」
「いいじゃん。カラス家。伍樹家よりよっぽどいいって。」
「何が。」
「わかりやすくて。」
むか。
それから、数時間後。
私は家を出て、篠野くんと分かれた後、自分の家へと帰っていった。
「ただいまー!」
「おかえりー!!ゆめねえちゃん、なんかいいことあった?」
栄斗がそんなことを言い出した。
「え?!何にもないよ!!!なんで突然・・・?」
「だって、ゆめねえちゃん、笑顔だもん。」
・・・え・・・・
「いつも笑顔だよ?」
私がそういうと、栄斗は首を横に振った。
「疲れた顔してるもん。」
あ・・・・。
「栄斗・・・」
わかってたんだ。
私がほんとの笑顔じゃないってこと。
「わかっちゃうんだね・・・。」
今日は、ほんものの笑顔だったんだね、私。
なんでだろう。
篠野くんと話してると、楽しかった。
気を遣わずにすんだ。
篠野くんの、おかげかもしれない。
「あ!おはよう、梨絵!」
私の親友、梨絵(りえ)。
私が中学生だったときに仲良くなった人。
梨絵の通う高校に行くまでの道のりで、よく私と会う。
「今日はゆめ、ドコ行くの?」
「えーっと・・・ちょっとスーパーへ・・・」
「ええッ?スーパーって・・・。道のり反対方向だよ?」
「ああ・・・そっかそっか。うっかり。」
「もー!ゆめって昔っからそうだったよね!!高校も受験の時に道間違えて受けられなかったし!」
「あははー。結構迷惑してるんだ。このうっかり度には。」
「あははっ。じゃあ、そろそろあたし、学校遅れちゃうから・・・ばいばい!」
「うん、またね!」
手を振り、お別れ。
本当は、スーパーに行くんじゃない。
高級住宅街に行くため。
篠野くんの家に行くため。
後、高校の受験のとき、道間違えてってのも、嘘。
お金がなくていけない・・・なんていったら、気を遣わせちゃう。
そんなの、嫌だもん。
うちが貧乏ってことは、誰にもナイショ。
篠野くんが初めてなんだ。うちが貧乏って事言ったの。
「よし!行くか・・・!!!」
私が自分に渇を入れると、前方から声が。
「ドコに行くって?カラス。」
私の事、"カラス"って呼ぶやつって・・・。
「篠野くん・・・」
しかいないよね。
顔を上げると、予想通り。篠野くんがいた。
「オレの家来ようとしてた?」
その通りですよ。
「篠野くん、学校とかないの?」
私がそういうと、篠野くんは「サボリ」といった。
「あー・・・でもあれだね。オレここ来ないほうがよかったかもしれない。」
「え・・・なんで・・・」
言った後、気がついた。
周りからの目線が、篠野くんに注がれる。
そして、私には冷たい目線を痛いほど感じる。
なるほど・・・。
篠野くんカッコいいから・・・。
そんな人と、こんなふっつーうの私(てか超貧乏だけど)が話してたら・・・ね。
女子は怖いわ。
なんかいじめられたりしそう。
「移動しよっか!」
「へ?」
私が間抜けな返事をすると、篠野くんはにっこり笑い、私の右手を引っ張って、走りだした。
「え?どこ行くの?!」
「オレんち!」
篠野くんはそれだけ言うと、私の手を握ったまま家まで走った。
「はあ・・・はあ・・。篠野くん早いよ・・・!」
「なんだー、カラスは足が遅いな!」
私が息を切らしていると、篠野くんは余裕の表情でそんな事を言い出した。
また、カラスって言った。
「んで、なんの用?家に来るつもりだったんだろ?」
「えと・・・。特に用はないんだけど・・・なんとなく?」
ほんとの事なんていえるわけないでしょ!
弟達に「結婚しろ」って言われて、お近づきになるために・・・なんて。
「そうかー!オレもなんとなくカラスに会いたい気分だったから、カラスの家に行こうと思って外歩いてたんだ。」
「ん?私の家知ってるの?」
「うん。屋敷の使用人に頼んで調べてもらった。」
わー・・・。情報どっから仕入れてるのよ。
というか、情報なんで漏れてんのよ。
「他にも、カラスの事知りたくて、いろいろ調べさせてもらった!カラス、長女で責任感じてるんだろ。」
「そりゃ・・・長女だから。私が責任持たなきゃ、弟達が暮らせない。お母さんのパート代だって少ないし。」
こうして私がしゃべってる間も、お母さんはせっせと働いてる。
でも私は・・・。昼からしかバイトできない。
「家も結構ボロイ。ほんとに貧乏だったんだなー。」
「うるさい!ぼろくて悪かったわね。あれでも一様住めるんだから。」
「ふーん・・・。なんか、オレなんかよりよっぽどすごいや。カラス家。」
「カラス家いうな!!伍樹家とおよび!!!」
「いいじゃん。カラス家。伍樹家よりよっぽどいいって。」
「何が。」
「わかりやすくて。」
むか。
それから、数時間後。
私は家を出て、篠野くんと分かれた後、自分の家へと帰っていった。
「ただいまー!」
「おかえりー!!ゆめねえちゃん、なんかいいことあった?」
栄斗がそんなことを言い出した。
「え?!何にもないよ!!!なんで突然・・・?」
「だって、ゆめねえちゃん、笑顔だもん。」
・・・え・・・・
「いつも笑顔だよ?」
私がそういうと、栄斗は首を横に振った。
「疲れた顔してるもん。」
あ・・・・。
「栄斗・・・」
わかってたんだ。
私がほんとの笑顔じゃないってこと。
「わかっちゃうんだね・・・。」
今日は、ほんものの笑顔だったんだね、私。
なんでだろう。
篠野くんと話してると、楽しかった。
気を遣わずにすんだ。
篠野くんの、おかげかもしれない。
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